シングルメディアのメリット
パソコンやスマートフォンはいまやマルチメディアを扱える端末である。
文を書くのも、音楽を聴くのも、本を読むのも、動画を観るのも、もちろん計算をするのも、なんでもできる。万能である。
しかし、なんでもできるということは、なんでもしてしまうのが人間である。
WEBサイトで勉強していても、指を数回動かせば、ゲームや映画を楽しむことができるのは、大きな誘惑となる。
このような誘惑に負けないでいられる人はほとんどいないのではないのだろうか。
結果、広く浅くしか物事を行うことが出来ない。
これは器用貧乏にも通ずるかもしれない。
何でもできるがゆえに、なにもできない。
何が言いたいのかというと、旧来の紙の書籍や、紙にメモをとることなどの大きなメリットは、そのシングルメディア性にあるということである。
読むこと、文を書くことしかできない、その制限があるからこそ、それぞれの物事を深く行うことが出来るのだと思う。